修行のインフォメーションデスク(97号)
勇気を養い、障害を突破する
Supreme Master Ching Hai フォルモサ・台南 中国語講演 1989年1月12日

Q:座禅を始めてしばらくすると、必ず立ちあがりたくなります。ある力が私を引っ張っているようで、どうしても座禅を続けられないのです。

M:どういう力でしょうか。(笑い)自分が怠け者であることを棚に上げて、外在の力を責めてばかりいますね。いつも、鬼や、魔や、キツネや、ネズミや、ネコなどを責めて、自らの問題がどうであるかよく考えようとしません。ああ、(マスターがため息をつく)もし私たちが一所懸命修行すれば、必ず体験が現れる日が来ます。けれども、ほんとうに努力して修行しなければなりませんし、何か否定的な力が私たちを引っ張ったり、邪魔したりするからと不平を言わないでください。実際、自分自身の弱さ以外に他の力は存在しません。たとえ魔が邪魔をしたとしても、それは私たちが怖がるからなのです。

オゥ・ラックのことわざでは、「魔があなたを襲おうとするなら、まずあなたの顔色を伺う」と言います。それは、相手の顔が怖いかどうか、勇気があるかどうか確かめてから襲うという意味です。もし、あなたの顔が魔より怖く、勇気があれば、あえて行動に移さないでしょう。

「西遊記」を読むとわかるように、閻魔王が悟空を地獄へ連れて行こうとしたとき、傲慢に叫びました。「は、は、は、私は閻魔王だ」。結局、悟空に打ち負かされてしまいました。そこで土下座して「大聖、大聖、許してください。許してください」と言いました。(笑い)私たちも悟空のようにならなければなりません。もし、意志が弱ければ、魔に脅かされてしまいます。私たちがいつも魔の力を恐れていると、ほんとうに魔は私たちの所にやって来ます。なぜならば、私たちはそれがほんとうに来ることを期待しているからです。そうでなければ世界中の悪い力が、どうしてその他の人の所へ行かず、逆に全部あなたの所にやってくるのでしょうか。

ですから、障害に出会ったときにも、気にしないことです。たとえ何か否定的な力だと感じても、続けて座禅するべきです。もし、落ち着いて座禅することができなければ、少しの間だけ立って歩いてから、また座禅をしなさい。聖名を唱えたり、内在のマスターに助けてもらえるように祈ったりして、座禅を続けるべきです。そうすれば、マイナスの力がいったい何をするのか確認できるでしょう。(拍手)

私たちの考え方は常にプラス思考で、楽観的で、また勇敢でなければなりません。これらは習慣になります。なぜなら、すべてのものごとは心の持ち方次第だからです。もし、自信も勇気もなければ、ネズミがほんの少し動いただけでも怖がるでしょう。私たちは恐ろしいことを想像したり、魔や、何かの力を疑ったりしていますが、結局はネズミだったのです。ですから、何ごとも恐れないでください。

勇気を養い、障害を突破する