話の宝箱2
無私のマスター
コスタリカ ラッツ・マリナ

☆スウェーデン・ストックホルム

ウェーデン講演の翌日、マスターはタクシーでストックホルムのグループメディテーションセンターに行きました。きっと、過酷な旅行スケジュールによる極度の疲労からでしょう、マスターはよろめくように歩き、その体は非常にか弱く見えました。センターへの入口で彼女を迎えたとき、いつでも好きなときにホテルでお湯を沸かせるようにと求められていた電気湯沸し器を、彼女に提供しました。マスターはとてももろくて弱そうに見えましたが、それでもなお私に会釈をして" シスター、ありがとう!シスター、ありがとう!" と言い続けました。こんな小さなことでさえでも、マスターは真心を込めて感謝の気持ちを示しました。私は、決して彼女の謙遜な振るまいを忘れません。

マスターはセンターに入って1 分も経たないうちに座席から立ち上がって、新しく印心した同修と何人かの古い同修を加持し始めました。数人の同修が、感動のあまり大声で泣き始めるとマスターは辛抱強くなだめて、彼らを抱擁しました。その瞬間の慈しみと愛情に満ちたほほえみは、つい先ほどドアの外で私が見たのとは全く別人のように見えました。

マスターを見て、この感動的な場面に酔っていた私は、目を閉じてメディテーションをするのを忘れていました。私は、新しいレベルを経験したと感じました。マスターの言葉が私の心にこだましました。「ただ、小さな自分自身を手放しさえすれば、偉大になれるのですよ」

無私のマスター 完璧なタイミングでの完璧な計画 熱心なスロベニア人 忘れ難い愛の力 環状の虹―平和到来のシンボル 試練の克服 生きているうちに神様に会う 遅咲きの花