誤解から悟りへ

イスラエル・ベットヘルト レイチェル・アン・アダリ (英語)

 1997年8月、私の夫はロンドンでのリトリートで印心を受けました。その時、私は彼が観音法門に興味を持っている事に反対していました。なぜならば、彼が新興宗教に夢中になっていると思っていたからです。
 夫は、突然ベジタリアンになり、毎日方便法を実践し、観音法門についてのどんな事でも知りたいという欲求を持っていました。彼はマスターのビデオを見たり、車の中や家でマスターのテープを聞いたり、マスターの本を読んだりしていました。私はこれらすべての事に驚きました。特に、本を読む事に関しては。私が知る限り、彼はかつて本を読み終わらせた事など一度もなかったからです。この事で、彼の興味は本物であり、また彼の印心は、ただ時間の問題であるとはっきりとわかりました。
 彼は印心申請書にすべて記入した後、印心の許可が下りるのを、首を長くして待っていました。そして二カ月近くたった頃、彼は自分の申請許可があまりにも長くかかっている理由を聞くために、ロンドンセンターに電話をしました。そしてついに、彼はマスターが講演のためにロンドンに来られる事、またそこでリトリートが行われる事を知らされました。
 それは彼がマスターによって印心を授けて頂く事ができて、また申請から印心まで、通常の三カ月間を待つ必要がない事を意味しており、夢が現実のものになるという事でした。私はとても不安で、腹を立てていました。なぜならば、私は彼を永久に失い、きっと彼はメディテーションや魂の修行に没頭し、私や産まれてくる息子との時間など全くないに違いないと思ったからです。私は、離婚さえ考えていました。私たちはもはや共通するものなど何も持たず、相入れる場所など全くないので、離婚は避けられないように思われました。彼はスピリチュアルな高速道路を突進し、私は眺めのよい静かな道をゆっくり行くかのように、二人の間の調和を見つけ出す事はできませんでした。
 印心したばかりの彼は、自分の新しい人生や新しい発見について、毎日、一日中、どんな時でも話したくてしようがなかったのですが、私にとっては、もうたくさんという感じでした。彼は伝道者のようでしたが、私が離婚を考えている事を言ったその日から穏やかになりました。私の当初の心配は、私たちの考えに隔たりができてしまうのではないかという事でした。しかし、彼がメディテーションや修行についての話をしなくなったので、私は彼の人生に起きた大きな変化による私の悩みをほとんど忘れてしまうほどでした。
 時は過ぎ、彼は別人のようになりました。彼は、哀れみ深く、忍耐強く、大きな視野で世界を見、私が感服させられるような落ち着いた決断力を持つようになったのです。私が彼の中に見た変化は小さなものでした。けれども、小さな変化に小さな変化が加わり、そしてもう少しの変化が加わって、生まれ変わったのです。彼は、私が非常に愛し、敬服させられる、まさにそういう人になったのです。
 ゆっくりと、ゆっくりと、私は彼に質問をし始め、マスターのビデオを見たり、何冊かの本の数ページを読んでみたり、夫と一緒に車に乗っている間、マスターのテープを聞く事に同意したのです。そしてついに私は何人かの印心者たちと会い、方便法を受けるまでに至りました。 私はできる限りの修行はしていましたが、ちょうど息子が産まれた時、毎日メディテーションをするのは難しい事を知りました。
 夫は、自分のできる範囲で修行するように、やさしく勧めてくれました。彼は非常に協力的で、それはまさに私が望んでいた事でした。そしてついに1999年6月、私は印心を受けました。ゆっくりと、悟るまでに2年もかかりました。でも、ついに印心したのです。マスターはいろいろな方法で驚きを与えてくれます。私は、夫と息子と共に、今最高の人生を楽しんでいる事をマスターに心から感謝致します。