観音使者見聞録

文/観音使者

バースデーパーティー

 大陸で弘法し始めた頃は2、3日で次の場所に移動していたため、私はいつも洗濯して湿ったままの衣類を持ち歩き、次の場所で干していました。
 当時、修行仲間の作る料理はわりと簡単で味も単調だったので、なかなか食欲が出ませんでした。しかし、精神面では最初から最後まで十分に充実しており、神からのパワーが絶え間なく加持してくれていると感じていました。
 交通費を節約するために、私とある修行仲間は自転車に乗り、洛陽の街を通って共修会に行きました。ある日の共修会の後、いつも側にいてくれる修行仲間が突然こう言いました。「さっきのメディテーションで入定している時、壁に貼ってある3枚のマスターの写真から、マスターが現れました。化身のマスターは光を放っていて、その光が会場全体を照らしていました」。マスターのすばらしい加持について話をしながらその人の家に戻ると、5、6人の仲間がすでに料理をしていました。その良い香りと、ちょうどお腹も空いていた事もあって、ごちそうをたっぷり食べて大満足でした。こんな幸せな気分は久しぶりで、心からマスターと神に感謝しました。
 数日後、数えてみると、その日はちょうど私の誕生日でした。細かな所まで気がつくマスターは、黙って私にすばらしい一日を用意してくださったのです。この事からわかるように、内在のマスターはいつでもどこでも、私たち一人ひとりの修行仲間を、至れり尽くせり面倒を見てくれるのです。ただ私たちがいつも内面のマスターとの交流を忘れなければ、すべては自然にうまくいくのです。