
パサデナ・ボーイズ聖歌隊団長ジョン・バロン氏に聞く
1998年12月18日に、ロサンゼルスのシュライン公会堂において、スプリームマスター チンハイ インターナショナルアソシエーション主催の慈善コンサート「音楽を通して一つの平和な世界を」が行われました。その夜に演じられた、スプリームマスター
チンハイ作詞、オスカー賞受賞作曲家フレッド・カーリン作曲の交響詩「平和の探究者」という壮大な作品の歌い手の中に、パサデナ・ボーイズ聖歌隊が入っていました。1925年創立のこの聖歌隊はアメリカで最も古い市民による少年聖歌隊で、合衆国ならびに海外の至る所で公演し、その卓越した仕事ぶりは非常に高い評価を得ています。パサデナ・ボーイズ聖歌隊は、ロサンゼルス交響楽団やロサンゼルス・マスター聖歌団、ニューヨーク市歌劇団、サンフランシスコ歌劇団、その他の著名なアーティストとも共演しています。
1971年より、同聖歌隊は、教育と児童福祉の分野で長年にわたって優れたキャリアを持つジョン・バロン氏の指導を受けています。バロン氏は数多くの賞や称賛を受けており、かつて合衆国国会ならびにカリフォルニア州議会からも表彰されています。
母の日でもあったスプリームマスター チンハイの誕生日に、パサデナ・ボーイズ聖歌隊とバロン氏は、スプリームマスター チンハイに対し、心からのお祝いを贈りたいと思いました。この特別な機会に、バロン氏はパサデナ・ボーイズ聖歌隊のために、スプリームマスター
チンハイに捧げる5曲を編曲されたのです。バロン氏はインタビューに応えて、コンサート「音楽を通して一つの平和な世界を」と、スプリームマスター
チンハイについてのご自身の印象を語ってくださいました。以下は、2001年5月6日のバロン氏へのインタビューの抜粋です。
問(以下Q):「音楽を通して一つの平和な世界を」の出演者に加わる事になったいきさつをお話しいただけますか?
ジョン・バロン(以下B):えー、電話がかかってきまして、その大コンサートがシュライン公会堂で行われるという事を聞きました。そして、コンサートの中心となる「平和の探究者」という詩がフレッド・カーリン氏によって作曲中であり、同氏は、大きなオーケストラやソロ歌手、語り手と同時に少年聖歌隊も募集しているとの事でした。我々がアメリカでの数少ない少年聖歌隊の一つだから声がかかったのだろうと思いましたので、私は「喜んで参加します。出演者の一員になれる事を非常に光栄に思います」と言いました。というのも、私にはそれが大変重要な目的のためであるという事がわかっていたからです。こうして話は始まったわけです。様々な点で、我々が何年間もやって来た事すべての中でも、これほどの経験をした事は一度もなかったと思います。我々はテレビのショーに出演したり、映画にも出ましたし、数多くのいろいろな種類のエンターテイメントも行なってきましたが、国際的なものを初演したのはずいぶん前の事でした。何年も前だったと思います。しかも、あの作曲家フレッドと一緒の仕事です。私はついに彼と話すチャンスを得たのです。フレッドはコンサートの2週間前にはまだ作曲中で、子供たちが関わる部分の楽章を書き終えたら、それを、つまりそのパートを私に送ってくる予定でした。そして私は、少年たちに特別なリハーサルをさせてそれを完成させるつもりでいました。我々はできる限り練習を重ねようとしていました。しかしある時点で、私は「フレッドは曲を書き上げられるだろうか」と秘かに思い始めていました。というのも、全く絶望的になりかかっていたからです。コンサートは間近に迫っていて、私は「いやあ、まいったな。あとどれ位かかるんだろう?」と思っていました。しかし、届けられたパートを見て、私はその作品にすっかり魅了されました。彼は大変才能のある作曲家であり、編曲家であり、音楽家なのです。そして、それは少年たちにとっては大変難しくて、挑戦的な、大きな仕事でした。
Q:それで、歌になったスプリームマスター
チンハイの詩についてどう思われましたか?
B:うっとりさせられました。曲風にも、詩情にも、歌詞にも、それから詞や物語を聞いた時に浮かんでくる情景にもです。彼女が歩んだ足跡から、その人生に対する考え方をうかがえて、本当にすばらしく、全く魅了されました。また、フレッドの手掛けた音楽にも同様にうっとりさせられました。というのはあなたもご存じのように、あの曲には実に多様な音楽のスタイルが組み込まれていましから。全部がクラシックに傾倒しているのではなく、その中にはジャズあり、ロックあり、民族音楽ありでした。しかし、もちろんクラシック音楽の主題が多くを占めていましたが。そして私が強く感じたのは、詩が音楽に、音楽が詩に大変美しく融合されている事でした。あれはまさに傑作です。
Q:ええ、本当にそうでしたね。さて、コンサート全体についての感想をお聞かせください。どのような感じを受けられましたか?
B:ええ、圧倒されました。作品が示すように、非常に多くの異なった音楽的背景を持つ、実に多くの様々な人々を集めたわけですからね。なんとすばらしい事でしょう。音楽家、語り手、独唱者、音楽のスタイル、舞台の色彩、すべての点ですばらしい経験でした。
とりわけ私が感激したのは、アジアの子供たちが民族衣装で出て来た時、その反対側には全く昔のままの、正統派特有の伝統的な少年聖歌隊のコスチュームを身につけた、我々の聖歌隊の少年たちがいました。彼等が数千年前に戻ったとしても、そのスタイルはほとんど変わらないと思います。ですから私は最近出来上がってきた、舞台の上の子供たち、つまり伝統的な衣装を着た聖歌隊の少年たちと、様々な国の本当に美しい衣装を身につけたアジアの子供たちのすてきな写真集が大好きなんです。その色彩、目に訴える色彩は音楽のようで、そこには非常に多くの色調と持ち味があって、全く奇蹟としか言いようがありません。
すべてがプロの技で表現され、質が高く、最高の水準でした。私は、それは彼女の人となり、そして次から次へと生み出される彼女の芸術作品の一部を表わしているとわかっています。彼女は類い稀な秀でた女性で、多岐にわたる才能をお持ちの方です。私は彼女の事をもっと知りたいと思っています。彼女は世界に与える事のできる大変多くのものを持っており、しかも明らかに、自分からの贈り物を世界に捧げるためにかなりの時間を費やしているだろうと想像するからです。私は先ほど子供たちとの練習に入る前に、こう話しました。「私たちが世界を眺め、世界の問題を見つめた時、良い面にも、暗い面にも気がつきます。そして歴史上の様々な時代に、世界を救うため、世界をより明るい所にし、より平和な所にするために特別な人々がやって来ます。彼等はとても大切で特別な、確固とした目的のある任務を携えてやって来るのですが、私はスプリームマスター
チンハイも明らかにそうした人々のうちの一人だと思う」と。
Q:全くその通りです。彼女は小さな赤い封筒を配って、少年たちを驚かせませんでしたか?
その事についてお話しください。
B:ええ、おっしゃる通りです! 我々はそんな事は期待していませんでしたから。というのも、彼女は聖歌隊にとても多額の寄付をしてくださっていたのです。我々の奨学基金に対してです。大勢の少年たちの助けになります。しかし、そのもう一つのプレゼントの計画には私も気付きませんでしたから、子供たちには何も言っていなかったのです。ですから、子供たちも期待していませんでした。それで彼等は大変驚いていました。今でもですよ。あのきれいな封筒は芸術的ですし、華やかですね。ま、とにかく我々はそれを配って伝える事にしました。そして「これはスプリームマスター
チンハイからの特別なプレゼントです」と言って赤い封筒(祝儀袋)を配ったわけです。メンバーの中の、アジアの少年たちのうちの何人かは、何を贈られたかすぐにわかりました。しかし、当然アジア人でない子供たちにはそれが何だかわかりませんでした。少年たちはお礼状か何かかもしれないと思ったんじゃないでしょうか。そして、彼等は実にびっくり仰天したと思いますよ。そんな経験は誰もした事がなかったと思います。だから彼等にとって本当に驚きだったのです。
Q:なんて可愛いんでしょう。それから、少年たちはあのコンサートの中で私の大好きな曲の一つである「私は永遠にあなたを愛す」も歌ったんですね。
B:子供たちはあの歌が好きですが、一部の子供たちにとっては、あれはとっておきのお気に入りなんです。あの曲には心に語りかけるものがあり、子供たちはそれに心を動かされたからだと思います。その子供たち全員が舞台に登場した時は本当に感動的でした。そして、それは美しい静寂の中、舞台後方にいた独唱者、つまり大人のソプラノの独唱者から始まったと思います。そして歌い手が舞台に歩み出て来た時、オーケストラが演奏を始めたわけです。ビル・コンティはあのコンサートをアレンジですばらしいものにしました。あのコンサートの後、ずっと経ったリハーサルの時に、子供たちがあの曲を歌う事はできないかと聞いたのです。あの曲が彼等に感動を与えた事がよくわかります。彼等はあの曲が大好きです。詞が非常に美しく書かれていて、歌詞を読めばわかります。ええ、わかります。観客までもがあのコンサートに参加したのです。あの曲は心から創られた音楽作品です。
Q:コンサート中に一番驚いた事が起きた時、つまりスプリームマスター チンハイ自身がコンサートで歌うために立ち上がった時は、どのように感じられましたか?
B:えー、ピーター・ボイヤーが「さて、みなさま方に特別な企画をお届けしましょう」と言った時は、そんな事が起きるとは知りませんでした。他の人々同様に驚いただけでして「彼女はステージに上がる前に知っていたのか、それともピーターは本当に彼女をこうして驚かせようとしているのだろうか」と考えていました。そして「おそらく彼女はこうなる事を予測していたのではないか」と思いました。それで「ああ、神様!
誰も私にこんな事をしませんように!」と思いました。けれど、彼女は本当に感じが良かったですね。とても上品でした。そして、デビー・レイノルズがいましたよね。彼女に歌うよう励ましていました。ピーターとデビーは彼等なりのやり方で、もちろん上品に進行させていました。しかしまあ、彼女はなんとものわかりがよくて、さっぱりしていたのでしょう。そして立派にやり遂げました。リハーサルもなしでね!
彼女は事前にオーケストラ用の編曲を聞いていなかったんですよ。まさに驚くべき事です。経験豊富なプロの歌手でもあんな事はできないものです。ですから、あれは真の芸術的才能だったのです。全く驚かされました。
Q:彼女のすばらしい事業をビデオでご覧になる機会がありましたか? 彼女の行なっている人道的な活動全般についてどう感じられましたか?
B:やはり感銘を受けました。展示された彼女の芸術作品やファッションデザイン、宝飾品、絵画、そして彼女の作品の中の様々な手法は信じ難いほど印象的でした。私は、彼女がどうやってこれほど多くの創造的な作品を生み出したのか未だに想像できません。すべてが一流で、すべてがとても美しく表現されています。本当に並の才能ではありません。先にも述べたように、世界を見渡した時、スプリームマスター
チンハイのような特別な方を目にする事がありますが、特に彼女は我々すべてにとって、まさしく自己を捧げる事の模範です。
Q:スプリームマスターになにかメッセージがございますか?
B:ええ。スプリームマスター、我々は、あなたが並外れて優れた活動を通じて作り上げられた、このすばらしいインターナショナルアソシエーションと、今でも喜んでお付き合いしています。そして、少年たちがあのようなコンサートに少しでも参加する機会を得られた事は、彼等にとって特別なすばらしい体験だった事でしょう。もし、あなたがこのインタビューの記事をご覧になる機会があれば、それがあなたへの、我々の、心からの大きな愛と敬意によるものである事をおわかり頂けると思います。あなたの我々に対する大きな援助、そしてこの世界をより良い場所にするためになさっている事すべてに深く感謝いたします。
パサデナ・ボーイズ聖歌隊のメンバーにも、スプリームマスター チンハイと、コンサート「音楽を通して一つの平和な世界を」についての感想を述べてもらいました。以下はその要約です。
「ぼくはコンサートの音楽が大好きになりました。特に『私は永遠にあなたを愛す』がね。あの歌詞はとても良く書けてると思います。ぼくは観客席からちょっと見るチャンスがあったんですが、彼女は皇帝のように見えました」「すべてが順調に進みました。ぼくはあの歌が好きです。まるで川のように流れていました。なにもかもうまく行きました。スプリームマスター
チンハイにとってもすばらしいコンサートだったと思います」「オスカー賞の舞台のようでした。彼女の経歴や、世界をすばらしくするために彼女がした事を本当に楽しく学びました。今まで観賞した中で、あれは最高の公演だったと思います」「これまでテレビやその他に出演してきた中で、あんな経験は一度もありませんでした。感激しました」
団長:「こんにちは、スプリームマスター チンハイ。すべてが順調でありますようにお祈りいたします。あなたがされたあらゆる事に感謝します。あなたに心からの愛を送ります」
注:このインタビューの映像は、TV番組「美の世界をめぐる旅」のビデオNo.39 にて紹介しております。詳しくは、SUPREMEINTL@juno.com まで電子メールでお問い合わせください。