教師の日テーマ報道

宇宙の完璧な教育方法――観音法門

教育はすべての基礎である

 教育制度の成否は国家の盛衰を左右します。近年、各国政府はこの見地から教育改革面で莫大な人力と財力を投入してきました。しかし残念な事に、これらの改革は主に物質方面に集中していて道徳教育に欠けるばかりでなく、人間の潜在能力の開発についても同様におろそかにされてきました。そのため、子供たちにとって最も大切な精神面の発達は重視されずにいます。西洋では、教師は生徒をオウムのように扱っていると抗議する学生も出ています。なぜならば、彼らは教師の言葉を一言も漏らさずに全部繰り返しさえすれば良い成績を得られるからです。
 学校における生徒たちの学習過程が、受け入れて記憶し、必要な時にそれを再生して使用するものというふうに決まりきったものになってしまったら、いわゆる教育というのは、単調でおもしろみのない機械的なものへと悪化してしまいます。このような、生活とかけ離れた学習は子供たちを飽きさせるだけでなく、彼らの天賦の能力を開発する妨げにもなります。子供たちは内面で真の喜びと満足を得る事ができないため、外側からの刺激や新しくて変化あるものを求めざるを得ず、さらに現在の社会には物質優先、功利主義的価値観が蔓延して道徳観念がなおざりにされているために、青少年問題が後を絶ちません。
 実際、私たち人類の多くが脳のわずかな部分しか使っていない事に、科学者たちは早くから気がついています。教育の主な役割の一つは、備わっている潜在能力をいかにして十分に伸ばすかを生徒に教える事です。スプリームマスター チンハイはこう語っています。「私たちがメディテーションをしている時、この内面の生まれつき備わっている智慧とコミュニケーションをとります。そうするとこの本来の智慧は、私たちを擁護するパワーをたくさん与えてくれて、私たちが忘れてしまった過去の知識を思い出させ、本来備わっているパワーあるいは本能を伸ばしてくれます」「最近、欧米では多くの大学生がちょっとしたメディテーションの実験をしています。いわゆる普通のメディテーションの方法で、それほどレベルの高いものではないし、懸命に努力しなければ結果が出ないというものでもありません。しかし、彼らは毎日約20分メディテーションをしただけで驚くべき結果を得ています。これらの学生を調べたところ、メディテーションをする前と後の聡明さや反応の程度、記憶力に非常に大きな違いが見られました。メディテーションを学ぶ前は比較的反応が遅く、記憶力も低く、あまり聡明でもありませんでした。ところがメディテーションを習うと大きな変化が現れて反応が速くなり、記憶力や聡明さが増し、学習能力がより速くなりました」(詳しくは本誌110号「マスターの講義・知識と智慧」をご参照ください)。この事から、メディテーションは学習に役立つばかりでなく、潜在能力の開発にも大きな効果がある事がわかります。

最も完璧な学習システム

 現在行なわれている教育方式と比較してみると、観音法門は知識のつめ込みではなく、智慧の啓発という一種の超越的な教育法です。技能の訓練に限らず、潜在能力を十分に伸ばし、万物への大きな愛を培い、単に人類間の愛のみを強調する事はしません。毎日のメディテーションを通じて私たちは内にある万能のパワーを伸ばすと同時に学習の効率を上げる事ができます。また、五戒を遵守する事によって自然に道徳観念を生活に取り入れて、現行教育に欠ける道徳教育の不足を補うのです。
 また、この物質世界では、一般の教育はこの世界の言葉や物質的な方法で行なわれてきました。しかし、宇宙には神秘的な事が多く存在し、比較的高いレベルに達しない限り、それらを悟る事はできません。観音法門は一種のこの世を越えた教育法であり、一種の宇宙的教育観でもありますから、この修行法を通じて私たちの魂はいつでもより高いレベルの世界に達する事ができ、そこでより高いレベルの智慧を持つ衆生に学んだり宇宙の教師に教わったりして、時空の制限なしに無形の教育を受ける事ができます。スプリームマスター チンハイも次のように述べています。「神は毎日教えにやって来ます。時間さえあれば、メディテーションを通じて神とコミュニケーションをとる事ができます。神は指導してくれます。宇宙の言葉――内在の光と天国の音楽――で指導してくれるのです。スコットランド語で話しかけてきたり、あるいは古代のマスターを通じて教える事さえあります。これらのマスターは内在の体験で現れます。今この場で私が目の前にいるのと同じようにです。ですから彼らと話を交わせますし、何でも知りたい事を尋ねられます。知る必要のある事は何でも教えてもらえるのです」(1999年6月5日のスコットランドにおけるスプリームマスター チンハイの講演より抜粋)。観音法門という完璧な学習システムを通じて私たちは悟りを開き、幸せな宇宙の市民となり、それと同時に優れた完璧な存在へと高められるのです。

愛の聖火を掲げ、探求心に火を灯す

 教育システムの中で、教師の仕事というのは、これまで大変崇高で神聖なものとして認識されてきました。彼らの多大な苦労と良き教えによって、社会のための数限りない秀才が育ち、私たちは今日の文明を獲得できたのです。しかし、社会の急激な変化に伴い、教師の仕事はより厳しいものとなりました。観音家族の中で教職に就く人々はどのような理念と方法で、国家の未来を担う子供たちを教えてきたのでしょうか? 修行は彼らの仕事にどのような助けになったでしょうか? 教育に携わる人々の参考になればと、彼ら自身の経験をご紹介します。 続く