不思議な体験

マスターはとっくに準備していた

アメリカ・ニューヨーク  鐘

  9月11日の大事件発生の直後、ニューヨークセンターの修行仲間で結成された救援チームは、できる限り早く救助の最前線に加わるべく、直ちに救助器材を取りに行かなければならない事に気付きました。しかし、みんなの心の中には疑問がありました。「街のどこもかしこも封鎖されているのに、どうやって急いで器材を運べるのか」

  けれども心配には及びませんでした。マスターはとっくに準備していたのです! 元々、ニューヨークセンターの救助器材はチャイナタウンにある修行仲間の倉庫に保管されていました。その倉庫は封鎖されているワールド・トレードセンターのあった場所の後方に位置していました。しかし数ヵ月前、その修行仲間の女性が倉庫を売ったので、救助器材は臨時に我が家の車庫に保管する事になりました。そして偶然にも、ニューヨーク救援チームは我が家を救援活動のために使っていたのです。

  2001年9月12日、救助活動に参加する修行仲間たちが到着した時には、器材はすべてすぐ使える状態になっていました。もし器材がまだチャイナタウンの近くに置かれていたら、封鎖が解除されてそれを入手できる状態になるまでに、私たちは少なくとも2、3日は待たなければならないところでした。

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