人に頼むより自分でやる方がよい

 

 

 

   スプリームマスター チンハイ

   フォルモサ・西湖(中国語)1991.9.22


 っと昔、2羽の鳥がいました。彼らはひな鳥と一緒に農場の隣に住んでいて、毎日朝から晩まで子供のために食べ物を探しに出掛けていました。ある日食べ物を持って帰ると、ひな鳥がとても興奮して「ああ、お父さん、お母さん、だめだ、もうだめだ!」と騒いで言いました。親鳥はびっくりして「何があったの。早く話しなさい」と聞きました。

 ひな鳥は「明日、農場の主人が親戚や友達に刈り入れの手伝いを頼みに行くらしいよ。そうしたらぼくらの食べ物がなくなっちゃう」と心配しました。親鳥は言いました。「大丈夫、親戚の人や友達は絶対手伝いに来ないよ」。ひな鳥は不思議に思いましたが、親の話にはきっと理由があるはずです。年をとっていて経験豊かだから、きっと知っているのです。そこでひな鳥は安心して喜んで食べました。何日か過ぎても、誰も刈り入れの手伝いに来ませんでした。

 数日後、ひな鳥の親が食べ物を持って帰ると、ひな鳥たちがまた「ああ、だめだ。もうおしまいだ。農場の主人が、明日自分の子供全員を刈り入れのために呼び戻すらしい。そうするとぼくらの食べ物がなくなってしまう。どうしよう」と言いました。親鳥はにこにこして言いました。「そんなことはないよ。安心しなさい。子供たちは絶対手伝いに帰って来ないから恐がる事はないよ」。ひな鳥はそれを聞いて安心しました。前に親の言ったことが当たっていたので、今回もきっとその通りになるからと、みな喜んで夕飯を食べました。結局は親鳥の言うように、子供たちは1人も手伝いに帰って来ませんでした。

 さらに数日過ぎて親鳥が夕食を持ち帰った時、ひな鳥はまた「ああ、困った。危険だ。今度は農場の主人夫婦が明日自分たちで刈り入れをすることにして、誰もよその人に手伝いを頼まないつもりらしいよ」と言いました。すると親鳥は困って言いました。「今度は本当におしまいだ」(笑い)ひな鳥は言いました。「おかしいな。どうして? 前の2回とも農場の人が親戚だの友達だの子供たちに刈り入れを頼むと言った時は、お父さんたちはうれしそうに大丈夫だと言ったのに、今度はあの人たちが自分で刈り入れをすると言ったら、なぜこんなにショックを受けたの」。親鳥はこう言いました。「おまえたちは知らないけれど、あの人たちは、人に頼らずに自分の力でやると決めたら必ず最後まで頑張るんだよ。人をあてにしても頼りにならないのは当たり前さ。自分で努力しようと思えば絶対成功するはずだ。私たちの食べ物はきっとなくなってしまうから、引っ越すのが一番だ。早く他の農場に行こう」。

 この物語から言えることは、私たち修行者は人に頼むより自分でする方が良いということです。観音法門は私たちにどうやって自分自身に求めるかを教えてくれます。私たちのこの体も自分のものではないのですから、肉体によって修行するのも良いことではないのです。ですから、私たちは内在の本当の自分によって修行し、それを毎日本当の自分に思い出させるようにするのが最も望ましいと、私は思います。だからこそ、観音法門を修行するとたくさんの利益が得られるのです。


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