笑い話

 

間違いは人のみならず

スプリームマスター チンハイ

アメリカ・フロリダ 2001.6.11(英語)

近頃、新聞で飛行機が墜落して人が亡くなったという記事が多いために、飛行機は全く信用できないと人々は考えていました。そこで科学者たちと航空機メーカーは人の力を必要としない、完全に自動化されていて、しかも電子制御でアナウンスもコンピューターボイスを利用した最新の飛行機を、知恵をふりしぼって造り出そうと努力しました。

そして、ついに第1号機が完成しました。みんなとてもわくわくしていて、初飛行の乗客は、まるでVIPのような待遇を受けました。そして客が全員乗り込むとすべてが始まりました。ドアが閉まって離陸し、飛行機が中空あたりにさしかかった時、早くもスピーカーからアナウンスが聞こえてきました。「みなさま、電子制御航空機の初飛行にようこそご搭乗くださいました。人が操縦する飛行機は永久に終わりを告げました。当機は電子操縦をしておりますので、みなさまには安心してご利用いただけます。どうぞシートベルトをなさり、ごゆっくり旅をお楽しみください。当機はすべて電子制御となっておりますのでどんな間違いも起きませんので、ので、ので、ので、・・・」。その後、当然ながらみんなパニックに陥って、動き回ったり脱出したりしようとして非常口を探しました。ところがバックアップシステムが働き、静かな声が流れてきました。とても自信たっぷりな冷静な声で「みなさま、座席に深くおかけください。ただ今、ここには脱出できる所などございません」。そして同じ声が続けました。「私について復唱をお願いいたします。天にまします我らが父よ・・・」

もし観音法門を修行していれば、間違いなど何も起きません。これは悪い冗談ですが、けっこう良くできています。私は気に入っています。

 

 

イエスがあなたを見ています

スプリームマスター チンハイ

アメリカ・フロリダ 2001.6.13(英語)

ある家に侵入して物をあさり始めた泥棒がいました。突然、泥棒の耳に暗闇から声が聞こえてきました。「イエスがあなたを見ています」。目を凝らして見ましたが、誰の姿も見えません。きっとそら耳だろうと思いました。そして再び物をあさり続けました。するとまた同じ声が聞こえてきました。「イエスがあなたを見ています!」。今度はさっきよりも大きな声です。泥棒は自分の耳の調子が悪いわけではないことがわかりました。その声の出所をつきとめようとたどって行くと、そこにはオウムがいました。そこで泥棒はオウムに尋ねました。「おまえが言ってたんだな」「ええ、ただあなたに警告しようとしただけですよ」とオウムが答えると、「へえ! いったいおまえは何様のつもりだい?」と泥棒が言いました。「私はモーセです」とオウムが言うと、泥棒は笑って言いました。「ふん! どこの馬鹿がオウムにモーセなんて名をつけたのかね」。オウムは長い間ためらったあげく、言いました。「ええと、たぶんロットウェイラー犬にイエスと名付けた人と同じだと思いますが」(ロットウェイラー犬というのは一流の番犬です。その犬の名はイエスといって、泥棒をどこかから見ていたのです。イエスは体重が70キロ近くあるのです)。

 

最後に笑った亀

スプリームマスター チンハイ

アメリカ・フロリダ 2001.6.13(英語)

昔々、森で大変ひどい干ばつがありました。たくさんの動物が大飢饉のために死んでゆきました。そこでライオンの王様は、みんなの命を救うために解決策を考えようと、すべての動物を集めました。そして、今は最悪な情況なので、生き延びるためにはお互いを食べなければならないという提案が出ました。けれどもお互いに食べるのは気が進まないことだったので、ゲームをすることにしました。それぞれが笑い話をして、それは全員が笑ってしまうほどおもしろいものでなければなりません。もし一匹でも笑わないような話だったら、食べられなければならないのです。生き延びるためにはお互いを食べるしかありません。なにしろ食べ物がないのですから。

まず、象が話しました。とてもおもしろかったので、みんな床を転げ回ってお腹が痛くなるまで笑いました。けれども、笑わない動物が一匹いました。それは亀でした。その話は本当におもしろかったので、誰もが気の毒に思いました。しかし、ルールはルールです。亀が笑わなかったので、彼らは象を食べました。続いてキリンが話しました。それもまた、とてもおもしろいものでした。亀以外はみんな笑いました。仕方がない、ルールはルールです。そこで、彼らはキリンを食べました。そして、それから、それから・・・。しばらくすると、ほとんどの動物は食べられてしまいました。サルに順番がまわってきた頃には、ほんの少ししか残っていませんでした。サルはとても恐がって、緊張して震えていました。亀を見ると、思いきって口を開けることすらできません。ところが突然、亀が笑い始めました。「は、は、は、は!ははは! あはは! あれはおかしかったなあ! 象の話は最高におもしろかった!」

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