本当の物語

ロニーと神秘の松果体

アメリカ・カリフォルニア・ロサンゼルス サンヤ(英語)

2年前、あるすばらしいアメリカ籍のオゥラック人一家が南カリフォルニアに移住し、ロサンゼルスセンターの一員となりました。当時、家族の中では母親と上の息子が印心を受けたものの、もう一人の息子ロニー(仮名)も印心できるよう母親は心から願っていました。ロニー一家がカリフォルニアに引っ越した時、彼はもう少しで15歳でしたが、一種の知能障害により成長を阻害する病気――ダウン症を患っていたため、精神年齢は6歳に留まっていました。いわゆる「障害」を持ってはいましたが、ロニーは独特な子供であるだけではなく、満ち足りていて、生まれつき思いやりのある少年でした。また、マスターへの愛も実にストレートに表していました。

ロサンゼルスに来る前、ロニーは大腿骨ガンの手術を受けました。手術後の病院での回復期間、太ももの激しい痛みのために、彼は毎朝泣きながら起きなければなりませんでした。しかしある日、ロニーは笑顔で目覚めました。母親がなぜ今日は泣かなかったのか尋ねると、「昨日の夜、マスターがぼくの足に触れたんだ。それからもう痛くなくなったんだよ」と彼は言いました。

化身のマスターがロニーを「訪ねた」のはこれが初めてではなく、マスターは時々不死鳥(伝説上の霊鳥で、焼け死んだ後に再びよみがえると言われている)に乗って夢に現れると彼は言いました。もちろんロニーの知能からこのような話を作り出すのは不可能で、ましてや「不死鳥」という言葉を知るはずもありません。しかしながら彼はその夢の中に出てくる動物を「ここからガレージぐらいある、すごく長いしっぽの大きな鳥!」と説明しました。また、ロニーはこれらの夢の中で、自分がマスターと共にたくさんの惑星を飛び回ったとも話しました。

週末になると、ロニーは家族と共によくロサンゼルスセンターにやって来ました。母と兄がメディテーションをしている間、彼はセンターの食堂ホールにある大きなテレビ画面に流れているマスターのビデオを見て、時々手を合わせてはマスターをうやうやしく拝みました。ある日曜日、彼の兄は連絡係に、ロニーは学校でもう肉を食べたがらず、自分の意志で完全なベジタリアンになったと話しました。ロニーがよくセンターに来ていたため、精神的に成長したのだと兄は感じました。  そしてマスターが2001年の6月、カリフォルニアのフレズノに講演のために訪れた際、ロニーの母は彼の印心を申し込みました。その時ロニーはもうすぐ16歳でした。しかし、観音使者による印心に先立つ面接の結果、申請は認められませんでした。その後観音使者から、16歳になったら彼に方便法が教えられるよう、外国組に連絡して許可を得てみてはどうかと提案されました。観音使者にも、果たしてロニーが他の子供といる時に戒律を守り、ベジタリアンに徹することができるかどうか、そして印心のすべての概念を理解できるかどうか確信がなかったからです。

数カ月が過ぎてロニーが16歳の誕生日を迎えた直後に、彼の母は再度印心を申し込みました。ロサンゼルスセンターの連絡係の一人が、観音使者が以前提案したロニーの方便法のことを母親に話し、また、電子メールで外国組の意見を尋ねると、ただちに「教えてみよう」とのゴーサインが出ました。

ロニーを指導する連絡係は、「メディテーションに関する難しい内的概念を、どう彼に教えたらいいのだろう?」と自分に問いかけ、また、少年に方便法を伝える時は助けてくださいとマスターに求めました。次に、彼女はロニーの兄と話した結果、ロニーは視覚によって学ぶので絵などの内容は理解できても、抽象的な概念は理解できないことを知りました。ロニーの能力の特性を知った上で、その連絡係はインターネットで、「メディテーション」や「教える」といった用語で、いくつか非常に役立つ記事を見つけました。中には、メディテーションの仕方を簡単に順を追ってマンガで説明したものや、美しい内在の体験を表現した絵などがありました。これらの記事はダウンロードされ、すべてカラー印刷されました。

もう一つの役立つ教材は、フォルモサの修行仲間より提供された、子供が天空を見上げるきれいなイラスト(図を参照)で、2年ほど前に連絡係宛てに電子メールで送られてきたものでした。この絵には、古代の神秘主義者やフランスの哲学者、デカルトが「魂の玉座」と呼んだ円錐形の松果体が示されており、それは幾何学的に描かれた頭部の、ちょうど額中央の後ろに位置しています。

方便法の学習許可が下りた2週間後、ロニーは彼の特別な日のために、母と兄と共にロサンゼルスセンターにやって来ました。手元に絵を用意していた連絡係も、これならロニーに教えられると感じました。すると驚くことに、たった3分間で彼はメディテーションの仕方を覚えてしまいました。彼は映画「ライオンキング」のメディテーションに関する部分の映像を見ただけで、すでに正しいメディテーションの座り方を学び取っていたのです。連絡係がすることと言えば、ただロニーに上述のマンガや松果体の絵を見せながら、簡単な説明を加えるだけでした。指導の時、絵は最も役立った教材で、ロニーもこれらのシンプルで視覚的な道具のおかげで簡単に内容の把握ができました。松果体の絵は、ロニーに自分の脳にある「主人」の位置をわからせるのに役立ちました。また、その智慧眼に集中できるよう彼に教えるために、連絡係はビンディ(インドの女性が伝統的につけている小さな丸い点)を彼の額につけました。すると驚くべきことが起き、みんなを驚かせました!

準備ができたらメディテーションを始めようと連絡係がロニーに話しかけると、彼はすぐに正しい姿勢で座り、目を閉じるやいなやサマディーに入ったのです。時間がきて、静かに起こされるまで彼はずっとその状態でいました。ロニーに方便法を教える過程で、マスターの力が彼のダメージを受けた脳を通り抜け、直接彼の完璧な魂に到達したのでしょう。ロニーは「ハンディキャップ」を背負っているにもかかわらず、実は大変加護を受け、自由ですばらしい、ありのままの彼であるのかもしれません。聖書にもこう書かれています。「純粋な心の人に恵みが与えられます。彼らには神が見えることでしょう!」(マタイによる福音書5:8)。それに反して思想や先入観を生涯ごとに重ねていく、私たちが言う「ノーマル」な人たちと比べてみると、一体どちらが障害をたくさん背負っているのでしょうか? 現在、ロニーは毎週日曜日に家族と共に共修に参加し、マスターの愛を通じて、より多くの恵みを毎日のように受けています。

ロニーの純粋で謙虚な例を通じて、私たちにすばらしいレッスンを教えてくれたマスターに感謝します。

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