智慧の真珠
身・口・意を清浄に保つ重要性
スプリームマスター チンハイ アメリカ・ロサンゼルス 1996.3.12(英語)
ビデオテープ535
中国には古代からたくさんの幽霊話があります。例えば、聊斉誌異(キツネの聖霊と幽霊の話)などですが、その中のいくつかは全くのフィクションというわけではありません。中にいくらか真実が含まれています。なぜなら、人間の心理というのはおかしなもので、たくさんのものを造り出すことができるからです。それで、人は超能力を持つことができるのです。
チベットでは、ある種の法門を修行し、その神に献身すると、ある日、その神が現実の人間の姿で現れるのを見ると言われています。それを造り出すことができるのです。気に入った神がいない場合は、心で何か好きなものを造り出すことができます。それは神であったり、僧だったり、女性だったりします。長い間修行すると、こういった想像の人物が実物となって現れ、それぞれが現実性と個性を持つようになります。もし、私たちにこの造り出された幻想をコントロールできるほど十分なパワーがなければ、時には、私たちはそれに傷つけられることさえあるのです。
幽霊話と同じで、私たちの考えが原因で、人生にはいろいろなことが起こります。ですから、「すべては心で造られる」と言われているのです。それは、私たちの想念が自分の生活水準や、自分たちの周囲のあらゆるものに影響を与えているという意味です。インフルエンザが伝染すると思うなら、想念はそれよりもっと伝染しやすいということを知らなければなりません。
けれども、心配する必要はありません。みなさんは五つの聖名を唱えるだけでなく、神に祈ることができます。たくさんメディテーションをし、常に物事の良い面だけを考えていることができるのです。みなさんは自分の心理面もチェックしなければなりません。ある種の考えにあまりにも取りつかれてはいないかどうか、などと。例えば、みなさんの体がとても健康なら、みなさんが常に異性との情交を持つようにと宣伝されたり、奨励されたりする環境の中で生活していると、時にはみなさんの体の細胞は、そういったメッセージに耳を傾けるようになるでしょう。
ですから、みなさんは自分の心を違うレベル(マスターは智慧眼を指差す)にとどめておき、そして、細胞には反対のことを言わなければならないのです。そうできないと、時には、肉体的欲求がそれをコントロールするみなさんの精神力よりも強くなってしまうこともあり、すると、幽霊が美しい女性となって現れるのを見たりするのです。夢の中に現れたり、あるいは、それが夢でなければもっとやっかいな事になります。そういう場合、みなさんは、これは心理的な幻覚で、本物ではないということを知らなければなりません。
そのような時、もしこの種の幽霊に対処したいなら、何か幽霊が答えられないようなことを聞けばいいのです。みなさんが頭の中で考えることは何であれ、幽霊にはわかってしまいます。その幽霊はみなさんだからです。ですから、必ず何かわからないものにするのです。例えば、今度幽霊が現れたら、お米を一つかみ取って、「中に何粒のお米があるか」と尋ねればいいのです。間違いなく幽霊は答えられません。そうすれば姿を消します。それで、みなさんの前に姿を現したのは、自分自身の心理的な幻覚だということがわかるでしょう。みなさんは自分自身をあまりにも抑圧しすぎているからです。ですから、そんなに自分を抑圧しないようにすることです。結婚してみませんか。あるいは、何か合法的な事で解決しましょう。(マスターと聴衆笑う) そうすれば、みなさんは幽霊を招くといった問題を起こすことはなくなります。
私たちは自分の想念をチェックしなければなりません。行動だけではなく、内面の思いも忘れずにチェックするのです。例えば、みなさんが誰かを抱きしめた時、もしその人を愛しているなら、彼らはそれが単に社交辞令の「やあ、こんにちは。ご機嫌いかがですか」という意味とは違うと感じるでしょう。すると、相手の人は身がすくんでしまいます。同様に、家族関係や、夫婦間の関係でも、彼女をだますことができるとか、彼女はそれに気が付いていないなどと思ってはならないのです。彼女はそれを感じとっています。そして、家庭に騒動が持ち上がることになります。みなさんはただ理由を知ろうとしないだけです。彼女が何も知らないと思ったり、彼女が最近気分屋になったり、ひどくなったと思っているのです。そうではありません。その認識は内面から時空を通して伝達され、記録されているのです。
すべての事は記録されているのです。いつも私たちだけが知っていると考えるのはおかしなことです。私たちだけではないのです。全てのことが記録され、伝達されているのです。例えば、テレビとかラジオとかCDですが、それらは何てことのない、ただの金属片や、プラスチック片にすぎませんが、何でもそこに記録します。それで、天空や神のパワーはそれよりもさらに繊細なのですから、どうして何も記録できないなどと言えるでしょうか。
ですから、私たちは常に自分の内面の想念をありのままに知覚していなければなりませんし、行動は言うに及びません。それらはもっと荒く、目に見えるものだからです。そういうことで、私たちは常に、自分自身の身・口・意(行動、言葉、考え)をコントロールし、清浄に保っていなければならないのです。そうでないと、私たちは周囲の人に影響を与えてしまうからです。