マスターの芸術作品
仏陀の御手
アメリカ・カルフォルニア州サンノゼにおいて ハー同修口述、トラン同修による記録(原文はオゥ・ラック語)

ー同修は四十年以上にわたって画家としての経験を積んできました。彼は世界中で展覧会を開き、そして数多くの油絵の国際的賞を受けてきました。ハー同修は各種の絵画の中で、油絵が最も難しいと言いました。油絵の具を十分使いこなすようになるまでには非常に多くの経験を必要とします。世界の絵画の歴史の中で、初めて絵筆を持って芸術的価値のある油絵を自然に創作した人はマスターを除いて他にいないとのことです。

「閉関」と題された絵画の中で、マスターは森の情景を描写しています。幾千もの葉の下に青緑色のテントが配置されています。これ程までに簡単な題材、森の中の一つの小さなテント!真夏の涼風のように微細な震動が空気を通して、賛美者の心に溶け込みます。森の香りが部屋中に満ちてきます。この神秘を表す言葉はありません。マスターはこれ程卓越した油絵の方法を使っています。それは呼吸、月光、涼しげな蔭、無邪気な子供の微笑みのようにとても自然です。

マスターは主に緑色を基調としています。この色は涼しさを表現しますが、絵全体としては人の心を暖かくします。というのは葉の緑色は内や外、近くや遠くにそれが現れることによって、藍緑、茶緑、藻緑、青緑、灰緑、オーシャングリーン、ひすい色に変化するからです。この絵画は限りない自由を投影しています。心の中の牢屋を打ち破り、学校で習った規則や伝統を超越し、それでこの絵画は壮大な傑作となっているのです。構成と筆使いから、絵の先生のような熟練さがうかがえます。つまり独創的な芸術的才能の持ち主であるとうかがえます。

霊性の方面でも、マスターの絵はそれぞれ一つの教理となっています。一人一人をより高いところへと引き上げてくれます。全宇宙をより完璧なものに導いてくれます。マスターのそれぞれの絵は奇跡です。もはや通常の油絵ではなく、何か神聖な、宇宙の衆生全てのためにマスターが下さる愛のようなものになっています。

ハー同修はマスターに会う前、自分はまるで空き地に立っている枯れた木のようであったと言いました。創作のインスピレーションもほとんど枯れ尽きていたのです。印心し、観音法門を修行すると、インスピレーションが戻り彼の中に満ち溢れてきました。例え毎日一生懸命働いてもなお彼は絵を描き詩や音楽を作っています。一九九五年の初秋、Los Gatos (カリフォルニア)で開かれた彼の「個展」には、たくさんの観賞者と同修が入場し絵を楽しみました。結果は精神的にも物質的にも素晴らしいものでした。彼はマスターに心から感謝しています。

仏陀の御手