「閉関」 油絵 70.6p×50.8p フォルモサ・太音山にて 1990年
Supreme Master Ching Haiの「閉関」という絵の中から木の葉と木々とそよ風の音が聞こえてきます
「閉関」という絵は、はっとするような神秘的で、それでいてのどかな、どこか特別な山林の景色を、ユニークな角度から見せるだけではなく、その新鮮な山のそよ風の中で、枝や葉が楽しそうにざわめいているのが、今にも聞こえそうな感じを見る者に与えています。
その茂って密集した山林の木の葉は振動していて、まるで何千万羽もの鳥が「閉関」の中で、暖かく快適で安全な巣に向かって、翼をはばたかせ飛んで行くかのように見えます。この絵全体は控えめでありながら、それでも静かな山林の圧倒的な美しさを発散しているのです。
絵の左上方には、自然な空色の一張りのテントがあり、それは宇宙の始まりからずっと、広い木蔭の下に穏やかに存在してきたかのようです。そのアースカラーの地面は灼けて乾いているようで、一方水晶のように透明な緑葉は、かぐわしい香りを発散しているように見えます。絵の中には青い空はないけれど、一枚一枚の緑葉から光が放たれているのを見ることができます。
のびのびとした画家が大胆に色で遊んでいるように、Supreme Master Ching Haiはこの絵を気軽に楽しい様式で完成させています。枝や葉の形には速やかな、自由自在な筆使いが表れています。
多くの異なった色を使い、また時折お互いにねじれて寄り掛かっていているように描いてある、木の幹に対する意図的な筆使いは、青々とした草木が森の中に存在し、一方森は緑の中にもあるという相乗効果を生んでいます。主役の色も脇役の色もみな楽しく調和していて、見る者に明るい感覚を与え、そのうえ優雅で落ちついた白鳥になって、輝く緑の群葉と一緒に踊り出したくなるような衝動に駆り立てながら、どこか特別なところに一緒に帰って行くかのようです。
絵の芸術をよく知らない人なら、この「閉関」についてこう言うかもしれません。「油絵は非常に簡単です。難しいところはどこですか? 画家Supreme Master Ching Haiはこの絵を一時間で完成したように思われますが」これは正しくもあり、また正しくもありません。有名な芸術大学の卒業生たちでも、一生の間にただの一枚でさえスピリットのある芸術作品を完成させることができないかもしれません。他の人たちも勤勉に勉強して、長い時間をかけ現在と過去、国内外の有名な画家たちの異なる技法を研究したり、また偉大な画家の弟子になったりしますが、なかなか芸術的価値のあるものを完成することはできません。その一方で、子ども時代から一度も絵筆を持ったことなどなく、芸術大学にも通わず、一冊の美術の本すら読まずに、またある絵の先生の指導で勉強することもなかったにもかかわらず、すばらしい油絵や水彩画、クレヨン画や鉛筆画を描くことができる人もいるかもしれません。その人こそ伝説的なアーティスト、Supreme Master Ching Haiです。彼女の絵は彼女が確かに絵の天才であることを証明しています。これは明らかに、彼女が他の分野、例えば音楽、彫刻、ドラマや映画
においても才能を持っていることと同じです。
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