油絵 41.2×51.3cm
フォルモサ・西湖道場 1991年6月
目を閉じてもなお、ありありと浮かんでくる一枚の非凡な絵画
これは打ちのめされた心でしょうか?落葉でしょうか?女帝の扇子?巨大な石の核にある宝石でしょうか?それとも、天から全財宝が海の真っただ中に落ちてきて、四方に水しぶきを上げているのでしょうか?
このSupreme Master Ching Haiによる絵画「開心」は、時間をかけて見れば見るほど、様々なイメージを思い浮べることができます。背景の紫と対象をなす、ハートの中の鮮やかな黄、そしてハートを縁取る赤と焦げ茶色、加えて地球の引力に逆らって果てしない宇宙へと向かって行く、中空の白い雲のような描写が気持ちを高揚させます。見る者はこの悟った画家の一筆一筆が生み出すきらめく色から、微細な振動が響くのを聞くために、あたかも見えない力に支えられて、肉眼で見るものの影響から開放されたように感じます。そして、この世の言葉では言い尽せない、地球人の頭脳では論ずることができない、すばらしい神秘を楽しみ、またとても高い調子の振動を感じることができます。この貴重な体験を享受できるのは、見る者がその心に長い間頑固に完全にしみついてしまっている先入観、不調和、嫉妬そして疑惑から解き放たれたことが大きな要素となっています。
Supreme Master Ching Haiの使う色、技法をよく見ると、この作品が寛ぎと面白みにあふれ、何の苦もなく、力まず、特別な意図もなしに、人をはっとさせることにうなずかざるを得ないでしょう。「開心」は見る者に対して、まるで花や、飛びまわる蝶や、夜露や朝の陽光のような美しさを自然に示しています。この作品は、素朴に私たちに語りかける、愛に満ちた優しい言葉であり、その色と誰にでも簡単にまねのできる単純な構成による、真の悟りの存在なのです。
花の中央の宝石は、私たち一人一人の心の中にある測りしれない力であり、不屈の精神力です。それは、広大な海よりさらに大きな愛に満ちた神の魂なのです。誰にでもこの自由に操れる力と智慧があり、悟りに到達できます。作品を通してこの画家が発した差し迫ったメッセージを感じるのは当然でしょう。それは、「真理の中心に戻りなさい。智慧と愛に戻りなさい。悟りを開き、早く家に戻りなさい!」と言っているようです。
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